【雑記】コンテナのこと

子供の頃、夏休みの楽しみといえば家族で三保へ海水浴に行くことだった。そして夜は興津埠頭に車を止めて過ごした。釣りをするためだ。


しかし釣りに全く興味のなかったわたしは、ハイエースのハッチを開け、シートを倒した後部座席で転がりながら、すぐそばに停まっていた大型のコンテナ船をぼーっと眺めていた。船上を歩き回る外国人が見えた。

どこまで行くんだろう、子供ながらに妄想をした。「楽しそう」そんな感情だけではなかった。「このまま連れ去られたら?」「海の上での暮らしは?」考えて少し寂しさが混ざった。

 

 

今でもコンテナ船が好きだ。コンテナターミナルも、ガントリークレーンも好きだ。
小学5年生のときに両親が離婚した。それでも家族の思い出は夜の埠頭にある。寂しさの反面、なぜか心踊る。それでもやっぱり切ない。不思議な感情が沸き起こる。

わたしはコンテナ船が好きだ。